フランスで最近、毎週土曜日に繰り広げられているマクロン政権に対する大規模な抗議デモは、8日も仏全土で展開された。AFP通信によると、参加者は3万人以上。普段なら観光客でにぎわうパリのシャンゼリゼ通りは、この日もデモ隊と治安部隊とが激しく衝突した。催涙弾の白煙に包まれた現場に足を運んだ。
怒る地方「辞任か革命か」 仏大統領悩ます黄色いベスト
パリでまた大規模デモ 警察が催涙弾を放つ様子も報道
午前10時、凱旋門へ向かうと、次々と抗議デモのシンボルになった黄色いベストを着て、「マクロン、辞任!」と連呼する人々とすれ違った。治安部隊による催涙弾を警戒し、ガスマスクを着用している人々も目立つ。
記者も前日、ホームセンターで30ユーロ(約3900円)のガスマスクと2ユーロ(約260円)のゴーグルを購入。先週のデモ取材の時に催涙ガスで涙と鼻水が止まらず、取材にならなかったからだ。
デモが続いて売れ行きがいいのか、店にマスクの残りは二つだけ。店員に「あなたもデモに参加するんですね」とウィンクされた。
念のため、自前の自転車用のヘルメットを持っていった。凱旋門周辺は、治安部隊が身分証と手荷物をチェックしており、ヘルメットの持ち込みは本当はダメだというが、「まあいいよ」と通してくれた。
シャンゼリゼ通りに入ると、黄…