イタリア・ローマ北部にある市のごみ処理場で11日未明(日本時間同日午前)、火災が発生した。燃えたごみから出た煙が約8キロ離れた市中心部に到達し、異臭が街中に立ちこめる騒ぎになった。
現地報道によると、焼けたのは2千平方メートルの屋内集積場に積まれたごみ。同日夕(同12日未明)までに鎮火した。爆発が起きたとの証言もあり、地元検察が出火原因を調べている。異臭対策として市役所は窓を閉めるよう市民に呼びかけており、一部の学校は屋外での運動を中止した。
ローマではごみが回収されずに道路に放置され、社会問題になっている。ラッジ市長は11日記者会見し、クリスマスを前に他の自治体でごみを引き取ってもらえないかと助けを求めた。(ローマ=河原田慎一)