気象庁は18日、鹿児島県屋久島町の口永良部(くちのえらぶ)島の新岳が午後4時37分に噴火し、火砕流が発生したと発表した。火砕流の発生は、爆発的噴火があった2015年5月以来。噴火警戒レベルは噴火前の3(入山規制)を維持する。
福岡管区気象台によると、新岳の火口から火砕流が西側へ約1キロ流れたのを確認。島内では空振も観測された。噴煙は高さ2千メートルまで上がり、それ以上の高度は雲で確認できていない。新岳は10月21日から約3年ぶりに噴火していたが、今月13日夕に停止していた。
屋久島町によると、口永良部島では町の職員が防災無線を使い、島全域の住民に番屋ケ峰の避難所に「自主避難」するよう呼びかけている。噴火による被害の有無や、避難者の人数は把握できていないという。