クラブ世界一を決めるクラブワールドカップ(W杯)が22日、アラブ首長国連邦・アブダビで3位決定戦があり、アジア王者のJ1鹿島は0―4で南米王者のリバープレート(アルゼンチン)に敗れた。4位は海外開催での日本勢最高成績。
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鹿島は準決勝で欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)に1―3と完敗し、3位決定戦にまわっていた。
GK権、足痛める不運も
欧州王者だけでなく、南米王者にも遊ばれた。代わったばかりの鹿島GK曽ケ端は一歩も動けなかった。前半24分のCK。MFレオシルバの上から、リバープレートMFに高い打点でヘディングされた。警戒していたセットプレーで痛恨の先制点を許した。
歴然とした力の差を見せつけられて、1―3で敗れたレアル・マドリードとの準決勝から中2日。MF永木は「もうレアルの試合を考えている場合じゃない。本当に切り替えないと絶対に勝てない」。食事の席でも守備位置の確認など熱い議論を交わしてきた。
現実は甘くはなかった。若手に経験を積ませようと準決勝から先発を7人入れ替えた南米の雄に試合開始から押し込まれた。テンポ良いパス回しで縦から横からと攻め込まれた。前半7分にはピンチで、GK権純泰が相手FWと接触して、足を痛める不運もあった。
後半18分には縦に抜け出したFW土居がGKと1対1を迎えるも、シュートを決めきれない。同点の好機を逸すると、同28分には守備を完全に崩されて、追加点を喫した。勝負あった。
欧州と南米が2強を成すクラブW杯。鹿島は力の差を痛感する大会になった。(吉田純哉)