新潟県高校野球連盟は22日、来年の春季県大会限定で、投手の投球数を1試合につき1人100球までにする「球数制限」を導入することを明らかにした。公式戦では全国初の試み。春の選抜大会、夏の全国選手権大会には現時点で適用される予定はない。
22日に新潟市で開かれた県内の小、中、高校の指導者ら約850人が集まった県青少年野球団体協議会のサミット会場で発表された。杵鞭(きねむち)義孝・県高野連専務理事は「県内大会に限るが複数投手の育成、障害予防が狙い」と説明した。14日の県高野連評議員会で実施が決まった。杵鞭専務理事によると県内の高校の指導者に向けた事前のアンケートでは67%が導入に肯定的だったという。富樫信浩・県高野連会長は「日本高野連には連絡、相談はしていないができることを少しでも前に進めたい。100球への医学的見地はともかく、まず設けてみて、検証だとかを今後考えている」。日本高野連の竹中雅彦事務局長は突然の発表に驚きつつも、「タイブレーク導入後の選手の健康対策として、球数制限などは当然考えていかないといけないこと。今後、技術・振興委員会でしっかりと議論していきたい」と話した。