将棋の高校生棋士、藤井聡太(そうた)七段(16)が25日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第90期棋聖戦(産経新聞社主催)二次予選で、大石直嗣(ただし)七段(29)に120手で勝った。
名人への道 藤井聡太
永世七冠 羽生善治
豊島(とよしま)将之棋聖(28)=王位と合わせて二冠=への挑戦権を16人で争う決勝トーナメント進出まで、あと1勝と迫った。棋聖戦での次の対戦相手は、久保利明王将(43)と斎藤慎太郎王座(25)の勝者。藤井七段は「全力でぶつかっていけたら」と意気込んだ。
本局は午前10時に始まり、午後5時9分に終局した。終局後、藤井七段は「序盤は自然に指していたつもりだったんですけど、途中(昼食休憩あたり)では、自信が無い局面なのかなと感じていました。(その後、しばらくして)少し好転したかなと思ったんですけど。こちらの玉が寄りやすい形というのが最後まで続いて……。際どく勝ったかなという気がします」と振り返った。
直近の竜王戦七番勝負で3勝4敗となり、27年ぶりに無冠になった羽生善治九段(48)について記者に感想を求められると、「今はトップ棋士の実力が拮抗(きっこう)している状況と思っていて……。羽生先生が今回、無冠になられたわけですけど、トップ棋士の一人であられることに変わりはないですし、竜王戦の将棋も本当に素晴らしい内容だったと思います」などと答えた。
藤井七段の昼食は、関西将棋会…