この冬一番の寒気が日本列島に入り込み、交通などへの影響が出始めている。気象庁によると、30日にかけて日本海側の山地を中心に大雪のおそれがあり、東海地方や近畿地方の平地でも積雪となる可能性がある。北海道や東北の日本海側、北陸では大雪や吹雪による高波、なだれに警戒が必要という。 29日午前6時までに予想される24時間降雪量は、多いところで北陸80センチ、東北70センチ、関東甲信60センチ、北海道50センチ、中国45センチ、東海と近畿40センチ。その後も雪が続いて積雪はさらに増えるとみられている。北海道から北陸では、非常に強い風が吹いて吹雪となるところがあるという。 東海道新幹線は28日、岐阜県関ケ原町内などでの積雪のため、始発から名古屋―京都駅間で速度を落として運転し、一部列車に遅れが出た。山形、秋田新幹線も福島、盛岡駅での列車の雪落とし作業のため、一部列車に遅れが出た。在来線では、JR奥羽線が山形県内などでの大雪のため、庭坂(福島市)―米沢(山形県米沢市)駅間で、始発から運転見合わせが続いた。 同日午前、全日空は羽田―庄内など12便、日本航空は羽田―出雲など3便に欠航が出た。今後も北海道や東北地方などの空港を中心に遅れや欠航などのおそれがあり、航空各社は運航状況の確認を呼びかけている。 死亡事故も起きている。28日午前3時ごろ、山形県米沢市川井の市道で、米沢市下花沢3丁目の建設会社員情野二男(せいのふたお)さん(62)運転の除雪車が、自宅前を除雪していたアルバイト近野寛勝さん(65)を巻き込んだ。米沢署によると、近野さんは全身を強く打ち、約1時間後に搬送先の病院で死亡が確認された。 |
この冬一番の寒気、大雪に注意 東海道新幹線は一部減速
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