米アップルが29日に発表した2018年10~12月期の四半期決算は、iPhone(アイフォーン)の売り上げが前年同期の15%減となり、売上高が同4・5%減の843億1千万ドル(約9兆2150億円)、純利益は同0・5%減の199億6500万ドル(約2兆1820億円)の減収減益となった。
iPhoneの売り上げは、519億8200万ドルとなり、1年の2017年10~12月期の611億400万ドルよりも、15%減少する結果になった。
同社は今月2日、当初は890億~930億ドルに見込んでいた10~12月期の売上高予想を、前年同期比5%減の840億ドル(約9兆円)になる見込みだと下方修正。米株式相場全体が急落する「アップル・ショック」に見舞われていた。
同社の29日の実際の決算発表を受け、米市場では「事前に市場で織り込まれていたほど悪い決算ではなかった」との見方が広がり、アップル株は29日夕、時間外取引で3%程度、値を上げて取引されている。(サンフランシスコ=尾形聡彦)