経団連の中西宏明会長(73)が、30日に予定されている年に1回の経団連の総会を欠席することがわかった。病院での検査が理由というが、会長の欠席は極めて異例だ。
中西氏は、産業界が政府の支援を得て27日に都内で開く気候変動と情報開示に関する協議会への参加をとりやめたり、29日の東京・日本記者クラブでの講演会を延期したり、今月下旬の予定を相次いでキャンセルしている。
相次ぐ日程変更について経団連の広報は「(会長を務める)日立製作所側の都合で日程を調整している」と説明。日立製作所の首脳は「決まるまでは何も言えない」としてきた。
中西氏は昨年5月の総会で会長に選ばれ、任期はあと3年ある。20日の定例会見は、通常通り開いていた。30日の経団連の総会では、副会長18人のうち6人を入れ替える人事を決める予定だ。(加藤裕則)