今春、史上最年少で囲碁のプロ棋士となる大阪市の小学4年生、仲邑菫(なかむらすみれ)さん(9)は、囲碁強豪国の韓国で修業し、急成長した。彼女はなぜ修業の場を韓国に求め、強くなったのか。
日本でのプロ入りを受けて、仲邑さんはソウルの韓国棋院に招かれ、世界最強の女流棋士、崔精(チェジョン)九段(22)と23日に記念対局を打った。敗れはしたものの、物怖(お)じしない大胆な着手はプロを驚かせた。
手合は最も互角に近い最小ハンディ「先番コミなし」。序盤、右上の折衝で崔九段にうまくこなされ、早くも容易ならぬ形勢に。仲邑さんは黒模様に打ち込んだ図の右下△への攻めに賭けた。
本局のハイライトが黒1のタタ…