2020年東京五輪・パラリンピックのメダルを不要な家電製品を回収して作ろうと、大会組織委が2017年に呼びかけた世界初の試み「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」が、まもなく2年を迎える。回収は順調に進み、抽出した金属を使って「金」「銀」「銅」のメダル計約5千個を作ることができそうだという。
前の東京五輪の銀メダリスト「次の東京も応援に来たい」
都市鉱山からメダル、銅は目標量集まる 金は… 組織委
組織委によると、全国の自治体や郵便局などで回収した小型家電は5万トンに迫る。それとは別に、携帯電話も500万台以上が集まり、1月からは抽出したリサイクル金属を使ってメダルの製造も始まった。
携帯電話やパソコンなどの電子機器は内部に金属が多く、「都市鉱山」とも呼ばれる。携帯電話1台あたりに金が約0・05グラム、銀が約0・26グラム、銅は約12・6グラムが含まれ、1台のパソコンには携帯電話10台分の金が使われているとの試算もある。(鬼室黎)