世界気象機関(WMO)は6日、2018年の世界平均気温が観測史上4番目に高かったと発表した。過去4年が史上最も暑かった年の上位を占めており、温暖化傾向は続いている。英気象庁は今後5年間も同様の傾向が続くと予測しており「2014年から23年は、史上最も暑い10年になるだろう」としている。
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WMOは米航空宇宙局や日本の気象庁の分析を使った。過去最高は16年で19世紀末と比べて1・2度高く、15年と17年は1・1度高かった。昨年は1度上昇と少し下がったが、ペッテリ・ターラスWMO事務局長は「毎年の記録よりも長期的な気温の傾向の方がはるかに重要。(気温は)上昇傾向にある」と警告する。
年明けから熱波が続く豪州の例を挙げ、19年は18年に下がった分を取り戻すだろうとしている。(ワシントン=香取啓介)