「仏壇の前が花で華やぐのはありがたい。妻は花が好きだったから」。医療事故にかかわった看護師から届いた花を手にする永井裕之さん=2019年2月11日、千葉県浦安市、大久保真紀撮影
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2月11日、永井裕之さん(78)=千葉県浦安市=の自宅に花が届いた。「今年も来たよ」。白いユリやカーネーション、カラーが並ぶ花かごを仏壇に供え、手を合わせた。
1999年のこの日、妻悦子さんが関節リウマチの手術を受けた東京都立広尾病院で急死した。58歳だった。
病院は当初、心筋梗塞(こうそく)や大動脈解離などが死因として考えられると説明。警察にも届け出なかった。ところが、裕之さんが悦子さんの遺体を湯灌(ゆかん)したとき、右腕が血管に沿って赤紫色に腫れ上がっているのを見つけ、不審に思った。
病院は納得のいく説明をしてく…