3月末に迫る欧州連合(EU)からの離脱方針をめぐる対立などから、英国議会で与党・保守党と最大野党・労働党の双方から離党者が相次いでいる。離党した11人は中道の独立グループを結成し、離脱をめぐる国民投票の再実施などを軸に勢力拡大を図る。今のところ離脱のゆくえを左右する勢いはないが、英政界の分断を象徴している。
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20日、保守党を離党したスーブリー議員は「右翼が党を動かすようになった」と語った。EUからの「主権回復」を重視し、社会の混乱を生む「合意なき離脱」も辞さない強硬離脱派や、彼らに配慮し続けるメイ首相を批判したものだ。
親EUのスーブリー氏は、国民投票の再実施を求める超党派の運動の旗振り役。同時に保守党を離党した2議員と共に、19日までに労働党からの離党を表明した8議員と合流した。
8人は、国民投票に消極的で解散総選挙による政権交代を優先するコービン党首を批判してきた。
11人は議会内で独立グループとして行動し、新党設立も視野に、賛同する議員の合流を呼びかける。
18、19日の世論調査では、…