内閣府が7日、1月の景気動向指数の基調判断を下方修正し、景気後退の懸念が急浮上した。日本の景気は後退局面に入ったのか。エコノミスト2人に景気の現状認識と見通しを聞いた。(聞き手・森田岳穂)
国内景気、すでに後退局面か 「下方へ」に判断引き下げ
震源地は中国 あおり受けた日本、これで不況に入るのか
三菱UFJリサーチ&コンサルティング主席研究員・小林真一郎氏の話
景気動向指数の基調判断は、2014年にも今回と同じ表現の「下方への局面変化」に下方修正されたが、当時は景気後退と認定されなかった。だが、状況は今回と明らかに異なる。
14年は8%への消費増税の直後で、増税前の駆け込み需要や、その後の反動減などで内需が落ち込んだ。今年10月に10%への増税を控える今回は、こうしたマイナスの要因はこれから出てくる。
海外経済の状況も大きく異なる…