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ソニー「迷えるシューカツ生」をあえて採用するワケ

大学生の就職活動が、今月から本格的に始まった。ソニーは「学歴不問」「服装自由」をいち早く掲げ、採用側からシューカツに一石を投じ続けてきた。そして今、新たな試みに踏み出そうとしている。


ソニーの今年の新卒採用計画は前年並みの400人。内訳は事務系が80人、技術系が320人だ。応募は職種別で受けつける。「研究開発」「電気設計」「ソフトウェア設計」「セールス&マーケティング」「商品企画」といった具合だ。


ただ2年前から、事務系で職種を問わない採用枠も設けている。名づけてWILL(意志)採用。自分の強みや向いている仕事がはっきりしなくても、ソニーで何かを成し遂げたい意志があれば、応募できる。


過去2年は数人ずつだったこの枠での採用を、今年はもっと増やせないか検討しているという。


採用部統括部長の池山一誠さん(52)は「どれぐらい採るかはまだ議論していないが、今まで以上にWILL採用を意識していきたい」と意気込む。


採用を7年前から職種別にしたのは、即戦力を確保する狙いがあった。の流れに逆行するかのようなWILL採用をあえて強化するのは、なぜなのか。


池山さんは「多様性の担保」を挙げ、こう続ける。「いろんな価値観を持った人がコラボや切磋琢磨(せっさたくま)をすれば、イノベーション(革新)が生まれる」


見え隠れするのは、ソニーの苦悩だ。


最近の業績は絶好調で、2019年3月期は2年連続の最高益を見込むが、数年前までは不振のどん底にいた。テレビやパソコンといった家電事業が、割安感のある中韓メーカーの製品に押されていた。持ち前の革新性は、ソニーにあこがれていたと言われる故スティーブ・ジョブズ氏が率いた米アップルにお株を奪われた状態だった。


立ち直れたのは、大リストラに踏み切ったからだ。製品群を利益率のよい高級モデルに絞り、社員を1万5千人も減らした。かつての「ウォークマン」のようなヒット商品で息を吹き返したわけではない。


経営陣も自覚している。昨年4月に就任した吉田憲一郎社長は、経営スローガンに「人に近づく」を掲げた。多くの人に親しまれる製品をつくってこそのSONY――。そんな思いを色濃くにじませている。


採用の時から多様性を広げる試みは、ほかにも始めている。技術系の採用職種に今年から「理学系」を加えた。海外の名門大学生を対象にした「グローバル採用」も増やす予定だ。


採用部統括部長の池山さんは、こうも話す。「将来の絵を描ければ、こういうスキルをもった人を採ればよい、となる。でも、5年先や10年先の製品がどうなっているかは、読み切れない。そういう点でも多様性の高い組織が重要になる」


デジタル技術の進展はめざましい。次にどんな製品やサービスが生まれ、暮らしのあり方がどう変わっていくのか。ソニーといえども、進むべき方向性が明確に見えているわけではない。多様性へのこだわりは不安の裏返しでもあるのだ。


ところで、WIIL採用はどんな基準で合否を決めるのだろうか。採用部の山崎暁史さん(42)は「ソニーに入りたい、ではダメ。入ってからとにかくこれをやりたい、というのを語ってほしい」と話す。


これまで採用した人には「スポーツで実績のあった学生」や「多くの国で暮らしてきた学生」がいる。「スポーツで培ったチームプレーを多彩な人材のいる会社で試したい」「いろんな国に住んだ経験をグローバル企業で生かしたい」といった動機を評価したという。


ありがちな動機にも聞こえるが、「面接を進めるなかで個性を見て、その人にふさわしそうな職種を考えています」と山崎さん。はっきりした合否の基準はなく、採る側も手探りで進めているのが実態のようだ。


「自分に向く仕事が、20歳そこそこでわかるわけがない。10年早い」。かつて就活を取材した社会学者、宮台真司さんの言葉だ。企業の即戦力志向を踏まえ、学生を「自己分析」「業界研究」へと早くから駆り立てる世の風潮を戒めていた。


実は企業の側も、若者と似たようなものかもしれない。採るべき人材像を明確に描き切れているわけではないのだ。それなのにまわりを見渡すと、就活生向けのセミナーやマニュアル本があふれ、あたかも就活に「正解」があるかのような幻想を振りまいている。


ソニーのWILL採用は、そんなシューカツの姿を変えるきっかけになるのだろうか。(内藤尚志)


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