神奈川中央交通(神奈川県平塚市)でバス運転手をしていた男性(当時49)が自殺したのは長時間労働などが原因だったとして、男性の妻が13日、横浜西労働基準監督署に労災を申請した。
会見した代理人弁護士によると、男性は2002年ごろからバス運転手として働き始めた。昨年末ごろから、勤務する営業所で退職する人が相次ぎ、人員不足を補うために今年1月の残業時間は前月の倍近くの約109時間に急増したという。また、男性は乗客からつきまとわれたり、暴言をはかれたりして悩んでいると妻や上司らに相談していたという。男性は3月4日から無断欠勤し、同6日に自宅近くの公園で自殺した状態で見つかった。
同社総務課は「亡くなった原因は、労働状況によるものではないと考えている」としている。