自民党の二階俊博幹事長と甘利明選挙対策委員長は14日、国会内で会談し、夏の参院選比例区で優先的に当選する候補者を自由に決めることができる「特定枠」に、島根県側の候補者を擁立する方針を確認した。人選は党本部主導で進める方向だ。
自民は、参院選の鳥取・島根選挙区(合区、改選数1)で鳥取県が地元の現職舞立昇治氏を公認済み。比例区の特定枠で処遇する方針だった島根県の現職島田三郎氏は今月8日に死去。これを受け、島根県連所属の細田博之・元官房長官らが10日、甘利氏に対し島田氏に代わる島根県の候補者を特定枠に割り当てるよう要請していた。
党島根県連は4月の島根知事選で党組織が分裂し、今も「内紛状態」(党関係者)にある。党選対幹部は、地元での人選は対立が収まらず選考が滞る可能性があるとみて、党本部主導で調整を進める考えだ。