ロンドンから2015年にシリアに渡り、過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員の妻となった女性が、生まれたばかりの男児と帰国を望んでいた問題で、この男児が死亡した。英メディアが8日、伝えた。英国政府は女性の英国籍を剝奪(はくだつ)して帰国を阻止したが、この対応に賛否が分かれていた。
IS戦闘員の妻になった女性の英国籍、英政府がはく奪
IS戦闘員帰国巡り欧州各国苦悩 「治安上脅威」の声も
英BBCは、生後3週未満だった男児は肺の感染症で7日に死亡したという、現地の医療関係者の話を伝えた。
帰国を求めていたのはシャミマ・ベグムさん(19)。シリアに渡った直後、オランダ出身のIS戦闘員(27)と結婚。最初の2児を病気や栄養失調で亡くした。ISが最後の拠点とするシリア東部の町にいたが、戦闘が激しくなり、シリア北東部の難民キャンプに逃れた後、2月半ばに第3子の男児を出産した。
本人は英国で子どもを育てたい…