前線を伴い、急速に発達しながら北上する低気圧の影響で、11日は東日本から北日本の太平洋側を中心に広い範囲で非常に強い風が吹き、不安定な天候になった。気象庁によると、福島県の中通りと浜通り、宮城県東部では午後にかけて強い風が吹き、雷を伴う雨が降るなど、大荒れになる見込み。北海道では夕方から夜遅くまで猛吹雪となり、交通への影響も出そうだ。
なお5万2千人避難、人口減にも拍車 東日本大震災8年
悪天候の影響で、宮城県警はこの日、県内の沿岸部や河川敷で予定していた東日本大震災の行方不明者の一斉捜索を中止した。
千葉県銚子市では11日午前9時に最大瞬間風速29・3メートル、北海道えりも町では午前7時41分に同24・4メートルを観測した。12日にかけて予想される最大瞬間風速は、北海道、東北、関東地方、東海地方などで35メートル。また、北海道、東北、関東地方の沿岸部では波の高さが最大で6メートルになる見通し。気象庁は暴風や落雷、高波などに注意を呼びかけている。