モスクワのシェレメチェボ空港で9日、出国しようとした米大使館員の荷物から迫撃砲弾が見つかり押収された。ロシア国営ノーボスチ通信が同日、ロシア外務省筋の話として伝えた。砲弾には火薬は入っていなかった。同省は、この大使館員が米軍関係者だとし、「ロシアの安全管理体制を試す挑発行為だ」と非難している。
同通信によると、迫撃砲弾は空港の手荷物検査で見つかった。大使館員は「個人的なコレクションだ」と説明。別の便でニューヨークへ向かったという。
インタファクス通信によると、在ロシア米国大使館の広報官は10日、「(迫撃砲弾の)没収後、大使館員は出国を認められた。他の乗客への危険は全くなかった」とコメントした。(モスクワ=石橋亮介)