トヨタ自動車は13日、今年の春闘の回答で、賃金体系を底上げするベースアップ(ベア)について前年に続いて開示しなかった。
非正社員を含めた全組合員平均で定期昇給や各種手当なども合わせて月1万2千円の賃上げ要求に対し、1万700円を回答した。
一時金は組合の要求の年6・7カ月分に対し、組合員平均で夏季分120万円とした。組合側によると3・24カ月分。冬季分については協議を続けて今秋決める。
一時金について年間分での回答をしなかったのは、会社によると1969年以降で初めて。会社側は「トヨタのおかれている状況についての認識の甘さ」を指摘し、「今の時点で組合の申し入れに答えるのは時期尚早と考えた」としている。(細見るい)