(17日、J1=鹿島3―1札幌)
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日本代表に初招集された2人の明暗がくっきりと分かれた。
「得点を求めている」と日本代表の森保一監督が期待する札幌FW鈴木武蔵。がっちり守りを固めてくる鹿島に対し、相手守備陣の裏に抜ける得意の動きがなかなか出せない。前線で体を張って起点になろうとするが、チームメートとの距離が遠く、最後のところでパスがつながらない。「我慢してパスを回せば良かったが、我慢しきれなかった」
後半40分、DF福森晃斗のCKを頭で折り返し、MFアンデルソンロペスの得点をアシストするも時すでに遅し。「鹿島の強い部分が出た試合」と淡々と振り返った。
鹿島DF安西幸輝は「サイドバックで代表に選ばれるために(J2東京ヴから)鹿島に来た」という。この日も攻守に積極的な姿勢を見せた。
特に光ったのはアシストの場面だ。試合序盤から縦に駆け上がって相手にサイドを警戒させておいて、前半23分に内側に力強いドリブルで切れ込んだ。相手の守備陣が後手に回ったのを見て、FW伊藤翔にスルーパス。試合の流れを決定づける2点目をアシストした。
「1回呼ばれるだけでは代表じゃない。全員がいける場所ではない。定着できるように代表でも結果を残したい」と安西は言う。期待を胸に18日から始まる日本代表合宿に臨む。(河野正樹)