陸上男子短距離の“ビッグ3”が始動する。100メートル日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)とケンブリッジ飛鳥(ナイキ)は豪州で、昨年のアジア大会で銅メダルを獲得した山県亮太(セイコー)は米国で今週末、初戦を走る。今秋の世界選手権、来夏の東京五輪に向けて、大切なシーズン開幕となる。
山県は、昨年は自己ベストタイの10秒00を含む3度の10秒0台をマークし、日本選手に負けなしと抜群の安定感を誇った。
今季については、「最大の目標は世界選手権。準決勝で自己ベストを出して決勝に進みたい」。技術的にはスタートの精度を高めることに重きを置く。「スタートは昨年、悪かったわけではないが、まだ改良の余地がある。無駄をできる限り省いて、力が前に伝わる形をめざす」
22日(日本時間23日)、米フロリダ州の大会に出場する。2月下旬から同州にある選手養成施設、IMGアカデミーで練習を積んでいる。「4月にアジア選手権があるので、それなりの完成度で初戦を迎えたい」と渡米前に話していた。
桐生は、一昨年に9秒98の日…