統一地方選の前半戦で行われる6政令指定市長選が24日、告示された。今年は統一地方選と参院選が重なる12年に1度の「亥年(いどし)選挙」で、与野党は統一地方選を夏の参院選の前哨戦と位置付けているが、いずれも与野党対決の構図にはならなかった。
29日には41道府県議選、17政令指定市議選も告示される。21日告示の11道府県知事選も含め、いずれも4月7日に投開票される。
24日に告示されたのは、札幌、相模原、静岡、浜松、大阪、広島の6政令指定市長選。24日午前10時までに、2~4期目をめざす現職5人、新顔12人の計17人が立候補を届け出た。女性の候補者は今のところいない。
大阪市長選では、大阪都構想を掲げる「大阪維新の会」と自民党など「反維新」が対立する。それ以外は、政党が前面に出る構図にならなかった。
前回2015年に新顔同士の与野党対決で野党系が勝利した札幌市長選では、自民党も現職支援に回り、相乗りとなった。広島市長選も自民党、公明党、国民民主党が現職を推薦する。相模原市長選は保守系が分裂し、現職のほかに元衆院議員、元県議、元市議が出る混戦模様だ。