沖縄県名護市辺野古で続く米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設工事に、74年前の沖縄戦の体験者も心を痛めている。26日は、その沖縄戦が始まった日。「国の犠牲になる悲劇を繰り返してはいけない」と訴える。
焦土と化した日本「空襲1945」 戦火の沖縄の写真も…
本土との溝、基地問題の行方は…沖縄はいま
政府は25日に、辺野古の新たな区域で埋め立ての土砂投入を始めた。那覇市の上原はつ子さん(90)は自宅でため息をつき、いたたまれなくなってニュースのチャンネルを変えた。「政府の要人が沖縄の歴史をもっと理解していれば、こんなことはしない。見ていてやるせないな」
戦時中、那覇にあった私立昭和高等女学校に通っていた。沖縄戦では学徒看護隊の一つ「梯梧(でいご)学徒隊」に同級生17人が動員された。上原さんも動員を前提に看護講習を受け、空襲警報を聞いたら学校に集まるよう指示されていた。
しかし米軍が上陸前の本格的な…