部下が早く帰宅できるように気を配ることが重要になっている課長や部長に報いようと、オリックスは4月からほとんどの管理職の月給を2万~5万円賃上げすることを決めた。残業を減らす働き方改革と業務上の成果を両立させるには、しわ寄せが行きがちな管理職の「やる気」を引き出すことが大切だと判断した。
若い社員に絞った昇給など、年代や職責などを限定した賃上げは増えているが、働き方改革を促すための賃上げは珍しい。
オリックスとグループ会社の計13社で実施する。対象は部下がいる管理職を中心とした1050人。部下が多かったり、難しい業務を担っていたりする人ほど賃上げ額を増やすという。
同社では残業時間の削減に取り…