富士通は28日、時田隆仁副社長(56)が6月24日付で社長に昇格する人事を発表した。田中達也社長(62)は代表権のない会長に就く。ITシステム事業に集中するためのリストラが一段落し、トップの若返りを図る。
時田氏は主にシステム開発畑を歩み、2017年から海外の開発部門を統括する。28日付で常務から副社長に昇格。この日の記者会見で「サービス提案ができる会社として成長していく」と述べ、ITシステム事業に注力する戦略を踏襲する考えを示した。
15年から社長を務める田中氏は、パソコンや携帯電話などの事業を売却。3月末での2850人の早期退職など、組織のスリム化も進めた。