三菱自動車の益子修会長兼CEO(最高経営責任者)は28日、2020年に予定していた指名委員会等設置会社への移行について「今年の実現へチャレンジしたい」と述べ、前倒しを目指す考えを示した。6月の定時株主総会での定款変更をめざし準備を進める。
東京都内であった新型車発表会で報道陣に答えた。三菱自は2月、カルロス・ゴーン前会長の逮捕を受けてガバナンス(企業統治)を強化するため、社外取締役を中心に報酬や役員人事を決める指名委員会等設置会社へ20年に移行する計画を示していた。
3社連合を組む日産自動車が設けた特別委員会が27日に、指名委員会等設置会社に6月末に移行するよう提言を出したばかりだが、益子氏は「提言は関係ない」と強調した。