東欧スロバキアで30日、大統領選の決選投票があり、環境活動家で弁護士のズザナ・チャプトバ氏(45)が約58%の得票で当選した。1993年の独立以来、初めての女性大統領が誕生する。大統領は首相の任命権を持ち、任期は5年。
大統領選は、今月16日に1回目の投票が行われ、チャプトバ氏が最多となる約41%の票を得た。だが過半数に達しなかったため、与党が支持する得票数2位の欧州委員会副委員長マロシュ・シェフチョビッチ候補(52)との決選投票となっていた。
スロバキアでは、与党のフィツォ前首相側近の汚職疑惑を追及していた記者が昨年2月に殺害されたことで、汚職に対する国民の批判が高まった。チャプトバ氏は反汚職を訴え、司法改革や環境保護などを政策に掲げて支持を集めた。(ローマ=河原田慎一)