東京電力福島第一原発事故の後、原発が立地する福島県大熊町で3月31日、職員に代わって町の見回りを続けてきた自称「じじい部隊」のメンバー6人が「最後の勤務」を終えた。10日に一部で避難指示が解除され、町内の新しい役場で業務が再開するからだ。 メンバーは町総務課長だった鈴木久友さん(66)ら元町幹部と元消防士など。平均年齢は65歳を超える。鈴木さんを中心に2013年、「若い職員がリスクを冒す必要はない。年老いた自分たちが見回りを行う」と結成。町内を巡回し、倒木の除去や掃除、一時立ち入りした町民の手助けを行ってきた。 31日、じじい部隊の活動拠点に渡辺利綱町長ら約30人の職員が集まり、6人をねぎらった。鈴木さんは「小さいことでも、町のために何かできることがあればやりたい。廃炉を見届けるまで長生きしようと6人で話した」と語った。(石塚大樹) |
「じじい部隊」解散 住民避難の福島・大熊を守った6人
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