選挙ポスターは笑顔が有利――? 選挙ポスターの候補者の笑顔と得票に関連性があるとの分析結果を、拓殖大の浅野正彦教授(比較政治学)がまとめた。当選者が1人だけの選挙に比べ、複数が当選する選挙の方が、より笑顔の効果がうかがえるという。
浅野教授は、オムロンが開発した顔認証技術「OKAO Vision」を使い、ポスターの目や口の位置から「笑顔度」を数値化した。1980~2017年の衆院選のうち、1993年までの中選挙区制3回、96年以降の小選挙区制3回の候補者計約6千人の笑顔度と得票率をはじき出し、年齢や性別などの影響を取り除き、笑顔度だけで分析できるように処理した。その結果、定数がおおむね3~5の中選挙区では笑顔度が得票に一定の影響を与えたとみられる一方、定数1の小選挙区では影響が小さかったという。
浅野教授は「同じ政党の候補者…