日本郵政は4日、傘下のかんぽ生命保険の株式を最大1億8500万株売り出すと発表した。売却額は約4400億円になるとみている。日本郵政の議決権比率は現在の89%から65%前後に下がる見通し。政府の出資を受ける同社による影響が弱まり、かんぽ生命の完全民営化に一歩前進することになる。
日本郵政がかんぽ生命の株式を売却するのは、ゆうちょ銀行も含めた3社が上場した2015年以来。民間保険会社から、追加売却が進んでいないことへの批判が出ていた。
今月中旬に売り出し価格を決め、下旬に売却する。日本郵政は売却益を米保険大手アフラックグループへの出資など成長戦略や株主還元に充てる見通し。
郵政民営化法では、日本郵政が…