地震の発生から早ければ数分で陸地を襲う津波。少しでも早く海や川から離れ、高い場所へ逃げることが求められる中、お年寄りら「災害弱者」をどう支えるのか。南海トラフ地震で津波被害が想定される139市町村に朝日新聞が行ったアンケートでは、高齢者や障害者などの避難支援が、大きな課題として浮かび上がった。 南海トラフ地震の想定自治体、7割「高齢者の避難課題」 高齢化に悩むのが、紀伊半島にある三重県尾鷲市の古江地区。東日本大震災が起きた2011年、支援が必要な人を住民同士で助ける仕組みを作った。1人での避難が困難な人がいれば赤、支援できる人がいれば水色など各世帯を地図上で色分け。5世帯前後を1組として災害時に助け合う「防災隣組」とした。 ただ、山と港に挟まれた傾斜地に約200世帯が密集するうえ、高齢化率は71%。「避難で上り下りするのが厳しい」と区長の大川弘史さん(78)はこぼす。支える側の人数が圧倒的に足りない中、津波は10分以内に到達して最大12メートルと想定され、どこまで隣組が機能するか、見通せない。 三重県紀北町の長島地区では、指定緊急避難場所の一つが標高46・5メートルの高台にあり、階段を駆け上がらなくてはいけない。東進さん(73)は心臓の手術歴があり、「こんな階段、上れるわけない」。 今回実施したアンケートで、鹿… |
津波避難所は標高46m 高齢者「階段上れるわけない」
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