空を舞うこいのぼりを見上げて、元気になってもらおう――。熊本地震や広島の豪雨の被災地計4カ所で6日、ボランティアらが一斉にこいのぼりをあげた。広島市の災害ボランティアの男性が、各地の支援団体に協力を呼びかけた。
2016年の熊本地震で被害を受けた熊本県の益城町と南阿蘇村、昨年の西日本豪雨で被災した広島県坂町と14年に土砂災害に見舞われた広島市安佐南区で、5月6日まで掲げられる。
約50世帯が暮らす益城町の小池島田仮設団地では、福岡県大野城市の災害ボランティア・日本九援隊のメンバーらが35匹をあげた。
団地第2自治会長の宮永和典さん(68)は「こいのぼりを見上げると気持ちも上向く。お年寄りも子どもの頃を思い出して喜んでくれると思う。広島の方も一緒に上を向いて、前進していきましょう」と話した。(竹野内崇宏)