パリ中心部にある世界文化遺産、ノートルダム大聖堂で15日午後7時(日本時間16日午前2時)ごろ、大規模な火災が発生し、屋根や尖塔(せんとう)が燃え落ちるなど甚大な被害が出た。仏メディアによると、当時は改修工事が行われており、その足場付近から出火した可能性があるという。
仏ラジオ局RTLによると、大聖堂では中心部にある高さ96メートルの尖塔の改修工事が15日に始まったばかりだった。塔の周りには作業のための大規模な足場が9カ月かけて取り付けられていた。AFP通信によると、パリ検察は失火の疑いで捜査を開始し、作業員から当時の様子を聴いているという。
火は尖塔周辺の屋根付近を中心に瞬く間に燃え広がり、大聖堂は炎と煙に包まれた。出火から1時間後には尖塔や周囲の屋根が焼け落ちた。大聖堂の骨組みには木材が多用されており、そのために火が回った可能性がある。
仏消防当局によると、屋根は3…