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Bリーグの「顔」抱える責任 千葉・富樫1億円超に思う

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2019-6-4 11:53:23  点击:  切换到繁體中文

 

駆け出しのころは半年契約で100万円しかもらえなかった男が、わずか6年後には年俸1億円超え。そんなサクセスストーリーをかなえたのが、プロバスケットボール・Bリーグ千葉の富樫勇樹(25)だ。2019~20年シーズンの基本報酬が1億円を突破したと3日、公表した。16年にリーグが発足してから、日本出身選手の1億円プレーヤーは初めてだ。富樫は「いままで以上にプレッシャーとの戦いになると思う。全身全霊で努力したい」と気を引き締める。


Bリーグによると、18~19年シーズンにおける日本出身選手の平均報酬は1310万円。それを大きく上回った理由について、千葉の島田慎二代表は「競技面だけでなく、メディア露出やビジネス面での貢献があったから」と説明した。富樫は18~19年シーズンのリーグ最優秀選手。167センチと小柄ながら高い得点力を誇り、レギュラーシーズンではチームを歴代最高勝率へと引き上げた。日本代表の主力としても、13年ぶりのワールドカップ出場に貢献した。


ただ、1億円超えの知らせに、千葉ファンの反応は歓迎ムード一色かと思いきや、違った。


というのも、富樫の件が公表される数時間前、チームは主力選手1人の退団を発表。先月末にも、地元出身の生え抜きで、18~19年シーズンの3点シュート成功率リーグ1位に輝いた選手との契約を更新しないと明らかにしていたからだ。SNS上には「1億払わなきゃならないから2人を切ったのか」という声も。島田代表は「因果関係は無い」と否定する。


頭をよぎったのは、かつて取材したサッカー・Jリーグのあるクラブ幹部の言葉だ。「給料の突出した選手がチーム内にいると、全体のバランスを取るのが難しくなる」。選手の間で不公平感がうまれ、チームの歯車がかみ合いにくくなるのだという。


Bリーグの大河正明チェアマンは「子どもたちが夢を持てる。1億円選手を出せた意味は大きい」。バスケットでも高額報酬を得られることを示せば、さらなる裾野の広がりにつながると期待する。


ただ、チームスポーツである以上、1人の活躍だけで勝ち抜けるほど、プロの世界は甘くない。リーグの「顔」になった富樫を抱えるチームが弱くなってしまっては、元も子もない。他の選手も納得してプレーできる待遇や環境を整え、十分な戦力をそろえる。初の1億円プレーヤーを誕生させたからこそ、千葉にはその責任がある。(清水寿之)



 

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