2017年7月の九州北部豪雨で、大きな被害をうけた福岡県朝倉市の住民らが今春、被災者たちの証言集をまとめた。被災を風化させず後世に残そうと、当時の状況を聞き取った。証言集を作った住民らは、今年もまた出水期が来るのを前に、早めの避難の重要性を訴えている。
証言集は、「未来への伝言 九州北部豪雨『7・5あの日の記憶』」。朝倉市の住民団体「白木地区復興支援協議体」などが中心になって、今年3月に発行した。証言集には11人の生々しい体験が並ぶ。
「『濁流の中から顔を出さなければ、顔を出さなければいけない』と思っていました」(濁流にのみ込まれ生還した夫婦)
「夫の背後から濁流がものすご…