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「森下→鹿野」×4の継投で挑んだ夏 2度の満塁しのぐ

第101回全国高校野球選手権北北海道大会が13日、旭川スタルヒン球場で開幕した。1回戦3試合があり、開幕試合では昨夏の代表校の旭川大が、投手2人を交互に起用する継投策に出た釧路湖陵を破った。帯広北は終盤の好機で打線がつながり北見北斗に逆転勝ち。旭川北はエース伊東が14奪三振と好投した。


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2人で小刻み継投、強力打線に挑んだ 釧路湖陵・鹿野凌平投手 森下亮輔投手


森下→鹿野→森下→鹿野→森下→鹿野→森下→鹿野。釧路湖陵は先発森下亮輔投手(3年)を軸に、ピンチの場面でエースナンバーを背負う鹿野凌平投手(同)を一塁手から救援させる作戦で、旭川大の強力打線に挑んだ。


釧路湖陵は立ち上がりを攻められ、一、二回に3点を失うものの、その後は継投作戦が功を奏する。時折スローボールを織り交ぜ緩急で挑む森下投手と、直球とスライダーで押していく鹿野投手。五、六回には2死満塁の場面をしのぐなど、八回に本塁打を浴びるまで追加点を許さなかった。


旭川大の持丸泰輝選手(同)は「球速と変化球も違う投手だったので、正直、やりづらかった」と話す。旭川大のエース能登嵩都投手(同)に打線が封じられて敗退したが、この試合の旭川大の残塁は15に達した。


継投策には理由があった。鹿野投手は春頃に肩を痛めた影響が残り、あまり球数を投げられない。小田聖人監督は「その中で出来るかぎりのことをしたのが、こまめな継投。鹿野は勝負どころでしっかりしのいでくれて、森下もしっかり丁寧に投げてくれた」と投手陣の奮闘をたたえた。


今春の選抜大会の21世紀枠候補だったが、選考されなかった。それからは「自分たちの力で甲子園に行く」と夢を追ってきた。試合後のロッカー室。「3年生みんなで甲子園に行こうとやってきて、本当に申し訳ないです」と涙をあふれさせる森下投手。鹿野投手は「甲子園は遠い目標だったけど、あと少しのところまで見えかけた。それだけに悔しいけど、いい試合はできた」と晴れやかに話した。(中沢滋人)


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