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主将が骨折、部員9人なのに 悔しい春が過ぎ笑顔の夏に

(28日、高校野球南北海道大会 奥尻1―8函館大有斗)


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「仲間のためにも、打ててよかった」


一回表、2死三塁から右前へ適時打を放った奥尻の満島塁主将(3年)は、試合後に笑顔で語った。


出場が決まっていた春の大会直前に、遠征先の青森でノック中にあごに返球がぶつかり骨折。全治2~3週間と診断された。部員は9人。春の大会は島外での貴重な公式戦の機会だったが、出場を辞退した。「自分のせい。申し訳なく、悔しかった」


この日の相手の函館大有斗は、春の大会で対戦するはずの相手だった。第1シードの実力校を相手に、上位打線で先制し、粘って中盤まで持ち込む戦略を立てた。四回までは完璧だったが、五回に長打を浴び、守りも乱れた。


それでもチームから笑顔が消えることはなかった。チームの合言葉は「楽笑」。敗れはしたが、最後まで声を出し、笑顔で楽しんで戦い抜いた。(遠藤美波、三木一哉)


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