(8日、高校野球大分大会 柳ケ浦4―0竹田)
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「遅い球でフライに打ち取るつもりがストライクが入らず、力で押そうとしてしまった」。竹田のエース深田俊輔君(3年)は序盤の乱調を悔やんだ。上尾隆一監督が体の柔らかさや意志の強さなどを見込み1年生の途中から投手に起用。助言をうけ独特の下手投げフォームを作り上げた。
打撃でも中軸を担い、「何もかもやらないと」と気持ちが空回りして結果が出ない日々もあった。さらに今年1月には腰や肩を痛め、投げられなくなった。投球を再開したのは4月。1年生が入部して守備力が強化され、少しずつ気持ちに余裕が出てきたという。
この日も、仲間が要所で堅守を見せたことで、最後まで気持ちを切らさず投げ抜けた。上尾監督は「いい投球と守りで、うちが目指してきた野球は示してくれた」とねぎらった。(寿柳聡)