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粘った八戸学院光星の左腕、背番号11が167球で完投

(16日、高校野球青森大会 八戸学院光星4―1青森山田)


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八戸学院光星の先発のマウンドを託されたのは背番号11の左腕、横山海夏凪(みなぎ)(3年)だった。


初回に青森山田の佐々木優征(3年)に本塁打を許したが、2点リードで迎えた七回表1死一塁の場面ではその佐々木を直球で三振に打ちとり、続く打者もスライダーで仕留めて連続三振。「ここで流れを渡すわけにはいかないと思い切って投げた」。低めにボールを集めて粘り強く投げ続け、167球で完投した。


打線も横山の奮闘に応えた。一回裏、近藤遼一(3年)の適時打ですぐさま逆転。三回にも追加点をあげ、八回裏には主将の武岡龍世(3年)の犠牲フライでさらに1点を加えた。


春の県大会、光星は青森山田に初戦で敗退。今大会、同じブロックに決まってから、選手たちは相手を徹底的に研究してきた。試合の映像を分析して、相手投手が変化球でカウントをとりにくる傾向があることなどを把握。リベンジを誓って臨んだ試合だった。


仲井宗基監督は「今日は横山の粘りに尽きる。総力戦で挑むつもりだったが、最後は横山と心中するつもりだった」と絶賛した。


横山は「目標は甲子園のマウンド。必死に向かってくる相手を倒して必ず優勝する」。選手たちに慢心はない。(仲川明里)


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