在日本中国大使館と遼寧省大連市政府から日本・和歌山県への防疫物資寄贈式が21日に和歌山県庁で行われた。自民党の二階俊博幹事長、和歌山県の仁坂吉伸知事らが出席し、中国側に感謝の意を表するとともに、日中両国が連携して努力すれば必ず難関を乗り越えられるとの考えを示した。中国新聞社が伝えた。
孔鉉佑駐日大使の委託を受けて寄贈式に出席した何振良駐大阪総領事はスピーチで「中国で新型コロナウイルスによる肺炎が発生すると、日本の官民各界は直ちに支援の手を差し伸べた。中国側はこれを心に深く刻んでいる」と表明。
「現在日本は感染症との戦いの正念場に入っている。中国側はこれを我が事のように感じており、日本側をできる限りサポートしたい。在日本中国大使館と大連市が今回寄贈した防疫物資が、和歌山県が1日も早く感染症に打ち勝つ助けとなることを希望する」と述べた。
二階俊博幹事長は「今回の新型コロナウイルスによる肺炎を前に、日中両国は世々代々の友好という良き伝統を堅持し、互いに助け合い、同舟相救っている。最近、中国の政府及び民間各界から大量の支援物資の提供を受けた。我々は非常に感動しており、深く感謝の意を表する。現時点で日本国内の感染状況の推移は依然不確定性に満ちている。中国側から差し伸べられた友情の手は、感染症に打ち勝つ大きな自信を我々に与えた。日中両国が連携して努力すれば必ず難関を乗り越えられる」と述べた。
仁坂吉伸知事は「中国側が国内の感染がまだ完全に収束していない中で迅速に日本を支援したことに感動する。和歌山県は中国の山東省や四川省からも物資の寄贈を受けた。これにも深く感謝の意を表する。和歌山県としてはこれを契機に、引き続き中国側と各分野で友好交流や実務協力を強化したい」と表明した。
今回中国側は消毒液、医療用マスク、医療用防護服及び手袋等を寄贈した。防疫物資の詰まった箱には「和歌山がんばれ!日本がんばれ!」等の言葉が貼られていたという。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年3月23日