世界の一部の人から上がっている「中国が防疫物資の輸出を制限している」という虚偽の言説に対して、商務部(省)の鍾山部長は25日に行われた今年の全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)の2回目の「部長通路」で、「中国は防疫物資の輸出を制限していない。私たちは開放的だ」と明確に述べた。
鍾部長の説明によると、「世界で新型コロナウイルス感染症が爆発的に広がってから、中国はこれまでに199ヶ国・地域に大量の防疫物資を輸出し、世界の感染症対策に重要な貢献をしてきた。ここには大国の役割を担う中国の姿勢が体現され、人類運命共同体の理念が体現されている。中国の行動は多くの国に賞賛され、評価されている」という。
一部の国が中国が輸出する防疫物資の品質に疑いを抱いていることについて、鍾部長は、「中国政府は輸出する防疫物資の品質を非常に重視しており、商品の生産から標準・認証まで、さらには通関地の監督管理まで『三位一体』の防疫物資監督管理システムを構築した。全体として、中国が輸出する防疫物資の品質はよいと言える」と強調した。
鍾部長は、「中国の防疫物資は主に3つのケースに分類される。1つ目は無償援助のケース、2つ目は外国政府が中国政府に調達への支援を依頼したケース、3つ目は外国企業が中国企業から直接買い付けるビジネス調達のケースだ。第1類と第2類の防疫物資の品質にこれまで問題が起きたことはない」と述べた。
鍾部長は、「外国企業の中国企業からの調達の中で起こった一部の問題には2つの原因がある。1つ目は中国企業の中に標準、認証、品質で問題を抱えたところがあること。2つ目は外国企業が中国から調達した医療用品以外の製品や医療用でない物資を医療に用いたことだ。一部の国は問題が発覚すると、関連企業を摘発した。この場合の責任は輸入側にある」と述べた。
また鍾部長は、「関連国・地域が防疫物資を必要としているのであれば、中国はこれまでと同じように支援を提供し、共同で感染症と闘う」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年5月26日