市場が急成長しているデジタル携帯音楽プレーヤーの「2強」の米アップルコンピュータとソニーが8日、同時に新商品を発表した。
アップルは「iPodナノ」を同日発売した。ヒット商品となった「iPodミニ」の約3分の1に当たる、厚さ6.9ミリ、重さ42グラムに小型化したのが特徴。保存できる曲数を決めるメモリ容量は4ギガバイト(最大収録1000曲)と2ギガバイト(同500曲)の2種類。希望小売価格は4ギガバイトが2万7800円、2ギガバイトが2万1800円。
同社のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は「間違いなく世界で最も人気のあるデジタル音楽プレーヤーになる」と語った。
一方、アップルを追撃するソニーは「ウォークマンA」シリーズ5機種を11月19日に発売する。再生中の歌手と近いジャンルの歌手を検索できる機能や、よく聴く曲や発売年が同じ曲だけを選んで聴ける機能も付けた。事業責任者の辻野晃一郎氏は「ウォークマンブランドを再生させ、トップを目指したい」と述べた。
ハードディスク型は容量20ギガバイトと6ギガバイトの2機種で、店頭価格は3万~3万5000円程度の見通し。フラッシュメモリー型は2ギガバイト、1ギガバイト、512メガバイトの3機種で同2万2000~3万2000円程度。【上田宏明、谷口崇子】