【北京・共同】中国で2回目の有人宇宙船「神舟6号」が10月中旬に打ち上げられる見通しとなった。飛行士2人が搭乗、飛行時間は5~7日間で、03年10月に中国初の有人宇宙船として打ち上げられた同5号の約21時間を大幅に上回る予定。中国各紙によると、5号に搭乗した楊利偉飛行士がこのほど、江蘇省南京市での講演で明らかにした。
楊氏は神舟6号について「飛行士が過ごしやすいよう工夫されている」と述べ、1人乗りだった5号と比べ居住性などが改良されていると強調。自身は現在、飛行士の選抜や指導の仕事に就いているため、搭乗しない。
6号は飛行時に船内で科学実験をする計画。中国産の豚の精子を持ち込み無重力の影響を調査するほか、地球観測や宇宙遊泳実験なども行う予定。
毎日新聞 2005年9月20日 東京朝刊