【リスボン福井聡】国連でレバノンでの停戦決議が発効したのを受け、欧州各国はレバノン南部の国連レバノン暫定軍(UNIFIL)参加への検討を始めた。フランスのシラク大統領はUNIFIL参加をいち早く表明、主導的役割をになうとみられている。他にイタリア、スペイン、ロシアなどが派兵検討に入った。
アリヨマリ仏国防相は「部隊構成の表明はなお時期尚早」としているが、仏政府筋は「4000人派兵は可能」とし、仏軍事筋は「実際は2500人規模になろう」とみている。イタリアは「2000~3000人規模」、スペインも700人規模の派遣で検討。他地域ではマレーシア、インドネシア、モロッコが派兵で合意している。
一方、米英両国は「イラクとアフガンに集中する」などとして見送り、ドイツはイスラエルとの関係などから決定を保留している。
毎日新聞 2006年8月15日