NTT東日本と西日本が昨年7月から始めた電話番号案内「104」で問い合わせた番号に接続する有料サービス「DIAL 104」を巡り、公正取引委員会が景品表示法違反(優良誤認)の疑いで調査していることが分かった。公取委は接続料金の表示、説明が不十分だった点を問題視しているとみられ、違反が確認されれば排除命令(行政処分)や警告(行政指導)を行う方針だ。
NTT東日本などによると、サービスは電話案内後に自動音声案内に従って「1#」のボタンを押すかオペレーターに依頼すれば、電話を切らずにそのまま相手先に接続される。料金は通常の案内料金(63~157・5円)に加え、接続手数料31・5円がかかる。
サービス開始当初からホームページなどで手数料について説明したが、ポスターやCMでは明記しておらず、昨年7月には約90件の苦情が寄せられた。昨年8月末までは、オペレーターが別料金がかかることは明言していなかった。NTT東日本広報室は「公取委の調査中でコメントできないが、苦情を受け、改善している」と話している。【斎藤良太】