9日早朝の東京外国為替市場で、円相場は大幅に続落して始まった。8時30分時点では1ドル=118円96~99銭近辺と、前週末17時時点に比べ1円60銭の円安・ドル高水準で推移している。前週末6日に発表された1月の米雇用統計で市場予想を上回る雇用情勢の改善が示され、米金利が上昇(債券価格は下落)した。日米の金利差拡大が意識され、円を売ってドルを買う動きが優勢となっている。
円は対ユーロでも続落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=134円63~70銭近辺と同27銭の円安・ユーロ高水準で推移している。対ドルでの円売りが対ユーロにも波及している。ただ、前週末6日に債務問題を抱えるギリシャの国債が格下げされるなどギリシャの債務問題に対する警戒感が円売り・ユーロ買いを抑えた。円の下げ幅は対ドルに比べると相対的に小幅にとどまっている。
ユーロの対ドル相場は反落して始まった。8時30分時点では1ユーロ=1.1317~20ドル近辺と同0.0131ドルのユーロ安・ドル高水準で推移している。米雇用情勢の回復を受けたユーロ売り・ドル買いが強まっている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕