日本列島は10日、強い冬型の気圧配置の影響で、北日本から近畿の日本海側を中心に大雪が続き、気象庁は雪崩など注意を呼びかけている。
福井県敦賀市の国道8号では10日未明から午前にかけ、積雪のため立ち往生する車が相次いだ。国土交通省の福井河川国道事務所などによると、同県越前市から敦賀市の区間で一時200台以上が動けなくなった。
午前2時半ごろから約26キロの区間が通行止めとなった。同事務所が車をけん引するなどの作業を進め、午前10時までに車の立ち往生はほぼ解消されたが、通行止めは続いており、除雪作業を急いでいる。
福井県では広い範囲で大雪となり、午前10時の敦賀市の24時間降雪量は53センチだった。
気象庁によると、北日本の上空約5千メートルには氷点下42度以下の強い寒気が流入した。最低気温は広い範囲で最も寒い時期を下回り、東京都心では午前6時半すぎに今季最低の氷点下2.4度を観測した。〔共同〕